診療科目

根管治療

根管治療とは簡単に言うと「歯の根っこの治療」です。
重度の虫歯などによって 根管に細菌が感染すると激しい痛みや根の先に膿が溜まることがありますが、根管治療では、その感染してしまった根管をファイルと呼ばれる器具や薬剤を使って、綺麗時な状態に戻していきます。

ただし、それには高度な技術が必要とされます。
というのも、根管は曲がりくねっており、毛細血管のように複雑に入り組んでい るのです。しかも、同じ形の根管はひとつとしてありません。

なので、30年前までの根管治療では、レントゲン写真をもとに根管や病巣を想像して、暗い根管内を肉眼(もしくは拡大鏡)で見ながら、硬いステンレススチールのファイルで内部を清掃していました。

しかし、驚くべきことは、今だに日本の保険診療の根管治療のほとんどはこの方法が主流だということです。

その結果、先進国における根管治療(初めて神経を取った歯の治療)の成功率は90~95%と言われていますが、一方で、日本の根管治療の成功率は良くて50%、悪くて30%と報告されています。
(Hideaki.Suda(2011)『我が国における歯内療法の現状と課題』より)

そこで、当院では、勘や手探りに頼らない根管治療を行うために5つの取り組みをしています。

取り組み.1
歯科専用CTによる正確な診断

きっとあなたもレントゲン写真をご覧になったことがあると思いますが、レントゲンは立体の物を平面に投影した「影絵」のようなものなので、物体に重なる部分があると正確な画像を映し出すことが難しい場合があります。

そこで、当院では、レントゲンの代わりに歯科専用のCTを導入しています。

CTは機材が高価なので導入している 歯科医院は少ないのですが、自由な位置で正確な画像を映し出すことができるので、レントゲンでははっきり状 態がわからないケースでも、CTを使うことで、より診断の確実性が増す場合があるのです。

レントゲン写真でははっきはっきりしない病巣が、CT撮影すると明確に観察できます

取り組み.2
手術用顕微鏡による勘に頼らない治療

当院ではほとんどの治療に最先端の手術用顕微鏡を使用していますが、根管治療も例外ではありません。

かつては肉眼や拡大鏡を使って手探りで行われていた治療を、手術用顕微鏡を使って狭く暗い根管の中を明るく拡大することで、目で確実に見ながら緻密な治療を行うことが可能になります。

手術用顕微鏡を使用した治療経過

取り組み.3
ニッケルチタン製ファイルで根管の奥まで治療

ニッケルチタン製ファイル根管を削るヤスリのような器具をファイルと呼びますが、硬いステンレススチール製ファイルしかなかった時代には、複雑に曲がりくねった根管の内部を清掃するのは大変な作業でした。

当院では、軟らかいニッケルチタン製ファイルを採用することで、曲がった根管に沿うように奥まで治療ができるだけでなく、電動 での操作も可能になりました。

ちなみに、ニッケルチタン製ファイルのアメリカでの普及率は80~90%と言われていますが、日本における普及率は20~30%程度のようです。

これはステンレススチール製ファイルと比べて、ニッケルチタン製ファイルが非常に高価であり、かつ消耗品であるため保険診療で用いるには採算面で割に合わないからかも知れません。

以下の様な湾曲した根管もニッケルチタンファイルによって、元の形態を大きく崩す事無く治療が可能となりました。

治療前・治療後

取り組み.4
徹底した無菌治療下での治療

紫色のシートがラバーダムシートです
そもそも、なぜ根管治療が必要になるのか? それは細菌の感染が原因であることが証明 されています。

そのため、当然のことながら、治療におい ても細菌の感染を防ぐために無菌的な環境 を確保する必要があります。

そこで、当院では、、、

  • ラバーダム防湿(ゴムのシートを用いて治療する歯を唾液から隔離する操作)を行う
  • 根管治療を行う前に顕微鏡を用いて徹底的に虫歯を除去する
  • 可能な限り使い捨ての器具を用いる。使い捨てが難しい器具は滅菌済みの物を用いる

ある意味当たり前のことなのですが、保険診療でこの対策を実施するのは難しいようです。

なぜなら、使い捨て の器具の使用や滅菌を徹底するのはコストがかかるので、治療費が低く抑えられ時間とコストが非常に制限される保険治療では物理的に無理があるからです。

取り組み.5
技術力の向上

高度な設備や機器があれば良い治療ができるのか?と言われればそうではありません。

免許を取り立てのドライバーがスポーツカーに乗ってもうまく操縦できないのと同様に、高度な設備や機器を使いこなすにはそれなりの技術が必要になります。

例えば、CTには「読影する能力」、手術用顕微鏡には「日常的に使いこなす能力」、ニッケルチタン製ファイルには「材料の適性に合った使用方法」などが必要になるだけでなく、設備そのものも日々進化しています。

当院では院長の秋本自ら国内外の研修会などに積極的に参加することで、常に技術の研鑽に努めています。

治療費

根管治療
抜髄 前歯 4.5万円
小臼歯 6.5万円
大臼歯 10万円
感染根管治療 前歯 6.5万円~8万円
小臼歯 8.5万円~10万円
大臼歯 12万円~15万円
難易度によって異なります
ファイバーポストコア 3万円