診療科目
虫歯治療
「毎日ちゃんと歯磨きをしているのに、歯医者に行くたびに虫歯が見つかる」という人は決して少なくありません。なぜでしょうか?
それは、虫歯の原因は「歯垢(プラーク)」だけではないからです。
もちろん、歯垢は虫歯になる大きな原因のひとつです。
歯の表面に付いた歯垢に虫歯菌(ミュータンス菌)が棲みつき、糖分を栄養にして酸を出します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かして、そこに穴を開けていきます。
なので、磨き残しがあれば当然、歯垢が残り虫歯になりやすくなりますが、実は虫歯になる原因は他にもあるのです。
虫歯の原因
原因.1
虫歯菌の多さ
虫歯の直接の原因はミュータンス菌ですが、実は成人であれば誰でもお口の中にミュータンス菌を持っています。
ただし、そのミュータンス菌の量は人によって様々です。
というのも、ミュータンス菌は生後10ヶ月~36ヶ月くらいの間に、主に母親から感染しますが、この感染の度合いによってその後のミュータン ス菌の量に違いが出てくるのです。
ミュータンス菌が多い人は虫歯になりやすく、少ない人は虫歯になりにくい傾向にあるのです。
原因.2
治療した歯
「以前治療しているからもう虫歯にならない」と思ったら大間違いです。
特に雑な治療を受けた場合には修復物と歯の間に隙間ができ、そこに歯垢がたまって修復物の内部で虫歯が発生している場合が少なくありません。
例えば、こちらの写真は銀歯で修復したものです。
肉眼ではそれほど問題があるようには見えないので見逃しがちですが、当院の手術用顕微鏡でこの歯を下から覗き込んでみると、銀歯と歯の境目に大きな隙間があり、そこに歯垢が付着しているのがわかります。
また、保険治療で使われた修復物の10年間の生存率は55%、ブリッジは31.9%という調査結果からも、「一度治療をしたから大丈夫」とは言えません。
そして、同じ歯を5回も治療すれば、その歯は抜かざるを得なくなる可能性が高くなります。
原因.3
マイクロクラック(ヒビ)
修復物との隙間だけが問題ではありません。
以前の治療時に入った小さなヒビ(マイクロクラック)が虫歯の原因になることもあります。
例えば、虫歯の原因であるミュータンス菌の大きさは1μmと言われていますが、マイクロクラックの大きさがそれ以上あれば、当然そこからミュータンス菌が歯の内部に侵入し、内部で虫歯を引き起こすことになるのです。
実際、当院の臨床においてもマイクロクラックが関与して虫歯になったケースが多く見られます。
これらはほんの一例で、他にも砂糖の摂取量や、その患者さんが持つ虫歯への抵抗性など、虫歯の原因は人それぞれです。
重要なことは、患者さんごとに特有の原因やリスクを評価して、それを考慮した上で適切な治療や再発の予防をする必要があるということです。
虫歯治療における当院の取り組み
- 治療前に歯科ドック(歯科精密検査)をしっかり行うことで、患者さん特有のリスクを評価し、その結果に基 づいて最適な治療を行います。
- 最先端の顕微鏡を使うことで、マイクロクラックや詰め物や被せ物の隙間などを見逃しません。
- 「マイクロクラック」を発見、修復するためにMCRT(マイクロクラック・リペア・テクニック)を用いて治療を行います。
- 修復物と歯との境目ができるかぎり小さくなるように、手間暇がかかったとしても精密な治療を行います。
- 修復材料は経年劣化が少なく、生体に最も近い材料を使用します。
- 深い虫歯に対しても、歯の寿命をできるだけ延ばし再治療を防ぐために、神経を残す「歯髄温存療法」を行います。
治療費
ダイレクトボンディング | 単純形態 5万円 複雑形態 7.5万円 |
ダイレクトボンディングとは即日修復が可能なプラスチックの詰め物を指します |
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セラミッククラウン(被せ物) | 20万円 | 装着までの全ての工程の費用が含まれております |
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セラミックインレー・アンレー(小臼歯) | 12万円 | 装着までの全ての工程の費用が含まれております |
セラミックインレー・アンレー(大臼歯) | 15万円 | 装着までの全ての工程の費用が含まれております |